スキー指導者研修課題について

「腰高」を考える

 今シーズンのオフィシャルブックを見ると指導者研修課題として「腰高」がキーワードになっていますね。D V Dなども見ましたか。

 新型コロナウィルス感染症対応で中央研修会が中止となったようなので内容の詳細は掴みきれないところがありますが、私自身が考えていることを少し紹介します。

○スポーツには、それぞれに応じた基本姿勢があります。私たちは上手な方のフォームを真似ることや良いとされるフォーム(形)に矯正しようとしがちです。

 今回の「腰高」についても、どのぐらいの腰のポジションがいいのかを探るとき、ある形に近づけようとしがちではないでしょうか。しかし人それぞれ体の使い方・骨格のアライメント・筋力など違いがあります。画一的に「腰高フォーム」作りをしてしまうと自分の滑りを見失うことになります。そこで、「形」ではない自分の姿勢感覚から自分なりの基本姿勢を掴むことから始めてみるといいのではないでしょうか。

<楽で疲れない姿勢、力みがなく素早く次の動作に移れる姿勢、精神的緊張のない姿勢、前後左右の均衡の取れた姿勢、自分なりに安定感を感じる姿勢 etc >

では、具体的にどうしていくかですが、例えば「腰幅に直立し足首・膝・股関節を使い体を2〜3度弾ませ(軽いその場ジャンプ)て、ジャンプするため準備した姿勢で静止する。その時の姿勢を確認してみることをお勧めします。下肢の各関節が適度に屈曲した「次の動きに備えた姿勢」が確認できると思います。

 「腰高」とは、「脚を伸ばした姿勢」ではなく、各人が持っている動きの基本姿勢から現れるものかなと考えているところです。

 まもなく冬本番!雪上で滑りながらみんなで考えてみましょう。

                                幹事長H N D